のんびり世界を眺めて

31歳で希少がんステージ4が発覚した病弱だけど楽天家な妻と、仏様のように優しいサラリーマン夫の日常

今を幸せに生きる

今、24時間ずっとずっとベッドの上

 

夫や家族や友人に支えてもらって、生きている

 

生きるって、なんて複雑に積み上げられてるのだろう

 

本当に無意識の中で、丁寧に緻密にバランスをとって生物は生きているんだ

 

何気ない動作がどれほど尊いことなのか、ようやく理解した

 

生きるってもの凄いことなんだな

 

生かしてもらっている

 

それだけじゃない

 

こんな状態でも愛してもらえている

 

どんなに幸せで尊いことだろう

 

ありがとう

 

そばに居てくれているから

 

私はここにいられる

 

大好き

 

一緒に過ごせて

 

本当に本当に

 

幸せ

 

これ以上ないほどに

 

私は愛してもらえている

 

私も心の底から魂の底から

 

愛しています

あとどれくらい生きられるだろう

入院してばかりの生活になってしまった。

ベッドから立ち上がれなくなってしまった。

痛みが常に身体を襲う恐怖。

医療用麻薬を点滴で調整してもらい、やっと少し落ち着きを取り戻した。

自宅に帰るために、点滴からテープに変える予定。

特大サイズでも足りないくらいの量らしい。

 

あと、どれくらいもつだろう。

 

薬の影響で、ウトウトする時間が増えた。

なんとも複雑な気持ちだけど、痛みやら何やら遠のく分、楽ではある。

 

けど、もっと色々、話をしたいな。

大好きな人たちと。

まだまだ、一緒にいたいな。

退院、負けたくない

一週間ほど前に無事に退院した。

結局、長い間水に浸かっていた肺は膨らみきらず、胸膜癒着術はしないことになった。水が溜まったら外来で注射器みたいなもので抜いていくらしい。

そして、今日から放射線治療で頭にできてしまった病変を治療する。約一週間。顔のしびれや痛み、視力の低下が改善することを信じて。

 

今後は自宅で水を少しでも貯めないように、ある程度動いて肺を膨らませるようにした方が良いと言われ、頑張りたいと思う。けれど、身体が鉛のように重くて苦しい時間が続くと、心が折れそうになる。

 

でも、ここで諦めたくない。私はひとりじゃない。痛くて、辛くて、そんな時は怖くて仕方がないけれど、何としても生きていたい。

 

また、いろいろな場所に行くんだ。

楽しく生活するんだ。

愛する夫と一緒に過ごすんだ。

少しずつでも、ほんの少しずつでも前進するんだ。

頭蓋骨に病変

顔の左半分がしびれる。まるで頬が平手打ちかパンチされたあとの様に痛い。物を噛んでいる感覚もなく、飲み物が勝手に口からこぼれ出ていることがある。食事がままならない。

 

38度前後の熱が出始めた2週間前からの症状。ずっと違和感があり、なかなかツラい😭耳も痛いし、目も開けづらい。顔なので、痛みにも敏感なのかもしれない。とにかく気になる。

 

先生に相談したところ、脳に異変があるかもとのことで、頭のMRIを撮ってもらう。

 

結果、神経が通るそばの頭蓋骨に病変があるらしいことがわかった。

頭に異変があるのは何とも怖い。

結構こわい😱

どうにか、何とか治療してほしい。どうか、良い方法がありますように🙏

今回、入院して思うこと

いつも入院する度にお医者さんはもちろん、看護師さんや看護助手さんたち、清掃さんたち、病院に関わる人はスゴイなと思う。

 

本当に色んな患者さんがいて、痛みや苦しみや寂しさからか、辛くあたる姿をカーテン越しに耳にしたり感じたりする。それでも、その度に明るく優しく患者さんに接している。本当に天使だなと思う。症状がツラくても病院にくると安心できるのはきっと彼女や彼らの存在が大きいのだろうなと、とてもありがたく思う。だから、毎日なるべく感謝を伝えられたらいいなと思いながら過ごしている。

 

ちなみに、コロナの影響からか今回の入院期間は患者さんがいつもより少ない模様。私が今いるのは呼吸器科だけれど、ベッドがいくつも空いている。連休中ということもあるだろうし、もちろん、病院によりけりだと思うけれど、外来も入院も数がずいぶん減っているみたい。不要不急。これくらいが本来の患者数なのかもしれない。

胸水貯留で入院

左の肺のまわりに水が溜まってしまった。

下から上まで目一杯。

 

一週間ほど息苦しくて、10歩歩いて休むような生活をしたけれど、ついに寝ているときに息がうまく吸えなくなってしまった😱

 

さすがにマズイかもと、重い腰を上げてかかりつけの病院に。定期的に診てもらっているものの、入院は毎回緊急。申し訳ないと思いつつ、今回もぎりぎりまで粘ってしまった。

なかなか、どのタイミングで駆込めばいいのかわからない😭

 

胸水貯留は、肺と胸膜の間に水が溜まっていく。貯まるに連れ肺が萎んでいく。レントゲンを見ながら、こんな小さい丸あったかな?と思ったら、肺だった。そりゃ息吸えないわ。

 

治療法はわき腹にドレーンという固めの管を刺して、そこから水を数日かけて抜いていく。私は水が出にくいらしく、常時開放してやっとこさ一日1リットルの目標に到達するかしないかという感じ。全部で3リットルくらい入っているらしいけれど、毎日増える分もあるから、3日以上かかるそうだ。

その後、放っておくとまた貯まりだすので、水の貯まる隙間を癒着させてくっつけてしまうらしい。

何だか色々、痛いけど、もう、苦しくならないならば嬉しい😄

けど、肺はもう一つある😱反対は大丈夫ですように!!!!

私たち夫婦について②婚約継続は許されるのか

クリニックから家に帰る途中、色々なことが頭を巡った。

 

もっと早く病院に行っていたらとか、あの時のアレがどうとか、なにやらかんやら。

 

「胸に10cm大の腫瘍があります。良性悪性問わず、心臓の上、気道を圧迫していることから手術は必須です」

 

10cmって、なんだ。半年前の健康診断では何も指摘されていなかったのに。そんな急成長するものなのか。私は幸せに結婚しちゃいけないのか。何かすごく悪いことをしたのだろうか。

 

家に帰っても何も手につかなかった。入籍に先だって同棲を開始して一ヶ月。彼が仕事から帰ってくる。ご飯の用意をせめてしなくちゃ。

 

何とか、料理をして、落ち着くように心がけて、彼の帰宅を静かに待った。飼い猫2匹が足元で鳴いている。

 

「ただいま〜」

 

いつも通り。いつも通りの声と日常。

けど、涙が勝手にあふれてくる。

 

「ごめんなさい。どうしたらいいかわからないけど、結婚できないかもしれない」

 

「どうした、どうした?大丈夫だから」

 

いつだって、優しい人。私は彼以上に優しい人に出会ったことがない。抱えきれない不安をその日のうちに彼に全力で投げつけてしまったこの時も、彼はしっかりと優しく受け止めてくれた。

 

「大丈夫、そんなことで離れたりしない。一人にさせるわけがない。一緒に乗り越えよう」

 

私には彼がいてくれた。痛みと不安で潰れかけていた心をしっかりと支えてくれる。一人でないことに心から感謝した。

 

翌日は精密検査。結果は一週間後に聞くことになる。

 

つづく